12/17/2009

神に対して敬語を使わなくてもいい?

女が一人で頑張っていると神様はときどきごほうびをくれる


上の台詞をドラマで聞いたところですが、聞いたら昔から不思議に思っていることを思い出しました。それは、日本人は神に対して敬語を使わないことが多い、ということです。

僕は日本語の初歩を習っていた頃、「神様が下さる」という言い方が一般的なはずだ、とてっきり思い込んでいたものの、「神がくださる」より「神がくれる」を耳にすることが大いにあるようが気がします。人類学的な観点からすると、昔から人間のもっとも敬意を表す対象は伝統的に神でしょう?ですから、普通形の「くれる」のほうが多いようだということに僕はびっくりしたわけです。

ネットでググったら

「神様がくださる」
31,100ヒット
「神様がくれる」
156,000ヒット

と、かなりの差ですね。

が、「様」を抜けば・・・

「神がくれる」
16,900ヒット
「神がくださる」
21,200ヒット

逆になってしまうんだ・・・

どうせ敬語を使うなら目上の人よりも、神が一番適切な対象では、という考えもありますが、それはアメリカン的な考え方ではありませんか?無論、「神様」とは米国と日本との歴史・関係が異なるものですし。

まあ、この点が面白くて書きたいと思ったんです。

(言っておきますが、僕は客観的な視点から日本語学習者として好奇心だけです。)

6 comments

yumi said...

日本人は欧米人と違い一神教の宗教を持っていない人が多いです。日本では神道の八百万(やおよろず)の神(自然崇拝=多くの神様)という考え方をする人が多いので、他のいろいろな宗教も比較的寛大に受け入れています。クリスマスやハロウィーンを祝う一方、お盆やお正月なども祝うのはこのためです。

これは私の考えなので正しいかどうかわかりませんが、日本人でも一神教の宗教を信仰している人は、祈りの対象が具体的な人物(例えばキリスト教ならイエス・キリスト)なので「くださる」を使う人が多いのではないでしょうか。私は一般的な日本人同様、特定の宗教を信仰していないので(祈りの対象が具体的な人物ではなく自然物)「くれる」を使うことのほうが多いです。

私も言われてみて初めて気づきました。面白いですね。

Jonathan said...

Yumiさん、ご意見ありがとうございます。とても考えさせるコメントです。

僕はやはり宗教のことに関しては日本人と一体感を持っているように思います。日本の宗教に対する寛大さも、特定の宗教を信仰したいことも、僕はとても好きなんです。(僕は客観的に観察しているとかいって、こう言うのはちょっとあれかもしれませんが。〈笑〉ただ「非難はしてない」と伝えたかったんです、それは。)

Anonymous said...

おもしろいですね。


例えば、give のくれる、という意味ではないですが、例えば、ググると

陛下が喜んでくれる
陛下が喜んでくださる



と両方あるようですね。

bikenglish said...

私も、yumiさんと同じように、言われてみて初めて気づきました。

確かに「神様がくれた」の方が、聞き慣れた表現で、「神様がくださる」は、ちょっと聞き慣れない感じがします。

関連して、他の表現として思いついたのは、「神(様)から授かった」です。

私も、yumiさんの考えに同意します。

Anonymous said...

神に尊敬語を使う時は何かをお願いした時か
具体的な事が成就した時だけでしょう^^

Jonathan said...

皆さん、コメントありがとうございます。日本人の方も気付いていなかったというのは驚きです。これから勉強しながら研究を続けていきます。 :-)